歯周病治療

歯周病は、初期は目立った症状がなく、ゆっくり進行するため「サイレント・ディジーズ」とも呼ばれていますが、中高年以降の方の80%がかかっている病気です。進行すればするほど、治療は難しくなり、歯のグラつきに気づいた時はすでに手遅れのことも多いです。

自分の歯で一生過ごすためには、歯周病を早期に発見し治療しなければなりません。当院では歯周病専門医と歯科衛生士がチームとなって、患者さんと協力して適切な治療に取り組んでいます。歯科予防の専門家の歯科衛生士が、歯の磨き方から歯石除去、プロフェッショナル・クリーニングなどを行っていきます。進行が進んでしまった場合でも、再生治療を用いて失われた歯の周りの骨回復を行い、健康な歯周組織を定期的な検診と管理の元に維持していきます。

【治療法】

● PMTC
● 歯周外科治療
● 再生療法(GTR法、エムドゲイン)
● 非外科的治療(レーザー治療)

歯周病の再生療法とは?

歯周病の治療は、比較的軽い歯周病であれば、歯や歯の周りを清潔に保つ治療を続けることで治すことができます。しかし、炎症が歯肉の奥まで進行し、歯周組織の破壊がひどい場合には、歯周組織を回復させるための手術(歯周外科手術)が必要となります。この手術の際に、歯周組織再生誘導材料という手術治療を補助するための、歯科用の材料が使われることがあります。

■エムドゲイン®ゲルとは?

エムドゲイン®ゲルは、スウェーデンのビオラ社で開発された新しい歯周組織再生誘導材料です。エムドゲイン®ゲルの主成分(エナメルマトリックスデリバティブ)は、子供の頃、歯が生えてくる時に重要な働きをするたん白質の一種です。現在の科学水準に基づく高い安全性確保の下、幼若ブタの歯胚(しはい)から抽出精製したもので、現在、世界30ヵ国以上で使用されています。

■エムドゲイン®ゲルを使った治療方法について

手術の前に
歯周組織の状態を調べるために、歯周ポケットの深さを計ったり、レントゲンを撮ったり、その他治療に必要な検査を行います。エムドゲイン®ゲルを使った治療が行えるかどうかは、歯周病の程度や患者さんの健康状態によっても異なりますので、担当医とよく相談して下さい。

歯周外科手術
手術は麻酔をかけて行います。まず最初に治療する部分の歯肉を切開し、剥離します。次に歯根表面の清掃を行い、エムドゲイン®ゲルを塗布します。最後に切開した歯肉部分を縫合し、手術は終了です。手術にかかる時間は約1時間前後で、手術後、しばらく休んでいただいた後は帰宅できます。抜糸は手術日から1~2週間後に行います。

book1

学会が、皆様に歯周病を正しく理解していただくために作成した本です。是非お読みになってください。

ミシガン大学歯周病学教室 Prof.Ramfjord ご夫婦(1989)

現在主流の歯周外科手術(MWF)を開発、また膨大な研究業績を残した歯周病学の偉大な先生でした

アメリカ歯周病学会(2008年) ミシガン大学歯周病学教授 Prof. Wang